介護に携わって。 難病の母、認知症の父

 介護に携わって。 難病の母、認知症の父

 

苦を苦と覚り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても
 南無妙法蓮華経と唱えきつていきなさい。
これこそ自受法楽ではないか。御書より

 

 苦しい時もうれしい時も、ありのまま妙法を唱え抜く。

その先に「自受法楽」(自ら法楽を受く)という、人生の
一切を仏界の大境涯から悠々と見下ろしていけるような、
強い自分自身を築いていけるーー。


   難病の母、認知症の父

 信仰の醍醐味を示された御聖訓を拝して、有田さんは

「介護も人生も、きれい事だけでは済まないのが現実。

 

悩み、葛藤しながら、それでも信心を貫くから、
本当の宿命転換ができる」と自らを鼓舞したという。

「そう思ったら、苦労できること自体に感謝の心が少しずつ
湧いて」


 有田さんは、母を13年間、父を8年間、それぞれ介護した
末に最期をみとった。

 

「あの経験があったからこそ、人の苦悩に心から同苦
できるようになれた。

 

私に信心を教えてくれた父母は
、最期まで身をもって、信心の深さを教えてくれたんだと
思います」

 

 山口県、有田久子さん=西山口牧口総県女性部長の体験談


  (部分を抜粋、転載)

 聖教新聞、2022/08/16(火)いのちの賛歌